テレワークの導入プロセス
テレワークを導入するためには、必要なプロセスがあります。ここでは、テレワーク導入のプロセスおよび推進体制をどのようにすればよいか説明します。
(1)テレワークの導入目的
下図は総務省の「令和6年通信利用動向調査」からの資料です。テレワークの導入目的は、1位が新型コロナウイルス感染症への対応(感染防止や事業継続)のため、2位が勤務者のワークライフバランスの向上、3位が業務の効率性(生産性)の向上、4位が非常時の事業継続に備えて、5位が勤務者の移動時間の短縮・混雑回避となっています。
テレワークの導入目的(複数回答)

導入目的設定にあたって重要なのは、目的がその企業の経営方針と密接にリンクしていることです。「テレワークは福利厚生の一環である」という認識の方が多いようですが、実は多くの企業では「働き方改革による生産性の向上」を目的とし、戦略的に導入しています。テレワークの導入目的をトップ自らが従業員に明確にし、理解させることが望まれます。テレワーク導入に成功している企業では、トップが強い意思で社内を説得しています。人事部門が提案し、導入したとしてもトップダウンが非常に重要です。早い段階からテレワーク導入の目的を共有し、全社で関心と協力を得られるようにすることが成功の鍵となります。




