ふるさとテレワーク
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地元テレワーカー70名! 北海道美唄市で広がるテレワークの輪
札幌からJR特急電車で35分。広大な田園地帯が広がる美唄市は、基幹産業である稲作を始め、ハスカップやアスパラなどを特産とする農業の町です。そんな美唄市の中央を縦断するJR函館本線と国道12号線に沿うような好立地にある「空知団地」。その一角の美唄ハイテクセンター内に、美唄市のテレワーク拠点「美唄おしごとひろば『びーさて』 」があります。
都市圏の企業誘致や移住促進を担当する美唄市 経済部経済振興課の土屋貴久氏、「びーさて」を運営するポートヘフナー株式会社 の吉田翔平氏に、地元ワーカーをゼロから集め、登録者を広げてきた取組について伺いました。
目次
1.冬の美唄で行われた“命がけ!?”の社員研修プログラムが原点に
2.子育てママ世代のポテンシャルが絶対に力になると確信
3.「集まるのか?」という懸念を払拭した参加者のモチベーション
4.クチコミで広がった登録者。新しい才能が、新しい仕事を呼ぶ
5.テレワーク拠点を核に多彩な価値を組み合わせた「企業誘致」「移住促進」へ
6.本事例についてのお問合せ先
1. 冬の美唄で行われた“命がけ!?”の社員研修プログラムが原点に
▲美唄ハイテクセンターからの景色。工業団地に加え、ゴルフコースも併設する立地
ふるさとテレワーク推進事業に取り組むきっかけについて教えてください。
▲美唄市 経済部経済振興課:土屋貴久さん
首都圏の人にとっては体験したことのないような過酷な環境ですね。まさに命がけです。
▲社員研修プログラム「ホワイトキャンプ美唄」のパンフレット
ポートヘフナーと美唄市の関わりはモニターツアーからですか?
2. 子育てママ世代のポテンシャルが絶対に力になると確信
▲美唄おしごとひろば「びーさて」を運営するポートヘフナーの吉田翔平さん
ポートヘフナーとしては、テレワーク事業のビジネスの可能性をどのように捉えていましたか?
ポートヘフナーは東京の会社ですが、吉田さんは美唄に移住されたそうですね。
コンソーシアムには、「びーさて」が入居するこの美唄ハイテクセンターのほか、美唄未来開発センター、北海道情報大学などが参画しています。それぞれ、どのような役割分担になっていますか。
▲主要幹線道路も近い好立地に広がる「空知団地」。ゴルフコースも併設する
3. 「集まるのか?」という懸念を払拭した参加者のモチベーション
▲平成29年3月に行われた「びばいテレワーク推進セミナー」の様子
テレワーカーの募集はゼロからのスタートだったのでしょうか?
▲「びばいテレワーク推進セミナー」のパンフレット
パンフレットの配布などは市でサポートしているのですか?
セミナーの後、面談に来た方々の印象はいかがでしたか?
▲美唄ハイテクセンター2階にある「びーさて」のオフィス
ワーカーの方のスキルアップはどのように行っていますか。
▲自然光が差し込む明るいコワーキングスペース。研修などもここで行われる
4. クチコミで広がった登録者。新しい才能が、新しい仕事を呼ぶ
「びーさて」の立ち上げから1年半ほどになります。テレワーカーの数に変化はありますか。
▲今年(平成30年)2月に行った第2回セミナーのパンフレット
▲セミナー当日は約50名が参加した
業務内容としては、どのようなものがありますか。
それらの業務は、東京のポートヘフナー本社からのものでしょうか。
▲登録ワーカーから現地採用となった置田さん(写真左)
テレワーカーが増えている中で、現地の方かつ、中心である20〜30代女性の常駐スタッフが確保できたのは大きいですね。テレワーカーの皆さんからは、「びーさて」での業務についてどのような声がありますか?
5. テレワーク拠点を核に多彩な価値を組み合わせた「企業誘致」「移住促進」へ
順調に機能している「びーさて」ですが、今後の展望や取組について伺えますか。
▲コワーキングスペースにはテレビ会議機能も備える
美唄やきとり、ぜひいただきます! 本日はありがとうございました。
お問い合わせ
テレワーク相談センター
0120-861009
9:00〜17:00(土・日・祝日を除く)
お問い合わせフォーム
土屋氏:少し遡るのですが、テレワークの取組に先んじて、市が提案した社員研修プログラムがありました。ここ美唄は道内でも有数の豪雪地帯として知られるエリア。地元では厄介者の雪ですが、雪や冬の厳しさを活かした「ホワイトキャンプ美唄」というプログラムを用意したんです。
雪中でテント設営し、野外でクッキング、雪に囲まれたテントで宿泊する……。首都圏からの参加者にとってはある意味で命がけの厳しい環境ですが、それをチームビルディングに役立ててもらえるのではないかと考えました。