第5回(2018年度第2回)取材記事
テレワーク利用は出社時のパフォーマンス向上にもつながる
従来の在宅勤務制度を見直した『テレワーク@Home』を導入し、働き方の選択肢を広げたベネッセホールディングス。今回も、実際に制度を利用している社員の方に、テレワークを活用するようになった経緯や、働き方の変化などをうかがいました。
広報・IR部 IR課 金子理恵さん
在宅勤務で、通勤にかかる3時間分を有効活用!(金子さん)
テレワークはいつ頃から、どの程度利用していますか?
決算発表の時期をのぞき、月に2~3回程度の終日在宅勤務をしています。利用する曜日は特に決めていず、来客の予定がなく、集中して業務ができそうな日を見極めて利用しています。
2017年夏に、所属部署が新宿オフィスから多摩オフィスへ移転し、私は通勤時間が片道1時間半ほどと長くなったのです。また、2018年1月に結婚して家庭を持ち、時間の有効活用についてより考えるようにもなりました。ちょうどその時期に、部署でテレワークを利用できるようになりましたので、さっそく利用申請しました。
実際にテレワークを利用してみて、いかがでしたか?
何といっても往復3時間の通勤時間がないので、身体がとても楽で、気持ちにも余裕が持てました。朝は普段より家事をする時間がありますし、終業後はすぐにプライベートな時間に切り替えられます。
仕事の面でも、周囲に電話や人の声がしない自分一人だけの空間で、業務に集中することができました。特に、チェックや分析といった業務に、在宅勤務は向いているように思います。
在宅勤務日は、始業時間になりましたら、これから業務を始めることと、予定している業務内容をIR課のメンバー全員宛てにメールで伝えます。当社では全員にスマートフォンが貸与されていますので、電話対応は出社しているときと同様に行えますし、Web会議もツールを使って自宅から参加できます。終業時は、その日の成果報告をします。
周囲の方たちもテレワークを利用していますか?
IR課の社員4名は全員利用しています。上長がよく理解してくださっていますし、テレワークはもう特別なことではありませんね。外線にかかってくる電話への対応などがあるため、課内でなるべく在宅勤務日が重ならないようにはしています。
働き方は、業務に支障がなければ各自の裁量に任せてもらっていると思います。フレキシブルにテレワークを活用するとともに、週に1回の課会では、基本的に全員が出社して直接顔を合わせるようにしています。
もともと時期によっては、新宿オフィスと多摩オフィスとに分かれて業務をしていますので、離れていても課の業務を遂行できる下地があり、それがテレワークになじみやすかった面はあるかもしれません。
テレワークを利用し始めて、仕事への取り組み方で変わったことがあればお聞かせください。
時間を今まで以上に意識して、仕事をするようになりました。より効率的に仕事をする方法を考え、「この業務は在宅勤務日に集中して取り組もう」など、仕事の切り分けも行って、テレワークに臨むようにしています。
通勤での疲れがなく、プライベートの時間が多くとれることは、テレワークの日だけでなく、翌日からの出社にも良い影響があると気付きました。体調が良くなってリフレッシュできるので、次の日、会社でも心身ともに良いパフォーマンスを維持できています。今は月2~3回のテレワーク利用がちょうど良いペースと感じていますが、今後、可能ならもっと回数を増やしていきたいですね。
システム強化や事例の積み上げなどを検討中(西脇さん)
西脇裕記さん(グループ人財部)
今後、取り組んでいきたいことをお話しください。
『テレワーク@Home』の利用承認は、各部門長の判断によります。より多くの部が利用できるよう、システムのセキュリティ面の強化を検討しながら進めているところです。また、働き方改革全体の中で、テレワークをどう位置づけるかという議論も始めています。
社内のテレワーク推進活動についてはいかがですか。
もっとテレワークに関して呼びかけていくことは、利用のきっかけづくりとして重要だと思っています。具体的にどのように行っていくかも検討事項です。
制度を利用して社員の皆さんが活き活きしているような事例を紹介しながら、利用へのハードルが下がるよう課題を解決していきたいです。