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コラム14 2025.10.15

テレワークとマナー

10月に入り朝晩は随分涼しくなってきました。昼夜の気温差がかなり激しくなっておりますので、体調を崩さぬ様にくれぐれもご自愛ください。
テレワーク相談センター相談員の荒武慎一です。今回は「テレワークとマナー」についてお話したいと思います。


テレワーク相談センターへ入るテレワーク相談の内容を見ると、最近は人材確保、人材募集、育児介護休業法改正により国内の企業もテレワークを再度導入の検討をする企業が増えてきていると感じています。


皆様の企業ではテレワーク勤務実施の運用ルールや就業規則でルールが決められていますか?中小企業の多くはテレワーク運用ルールがない場合や、あっても社員に周知が不足している場合がとても多いと思われます。ベストな運用は就業規則にテレワーク勤務の運用について記載し、運用ルールと共に勉強会や研修会による周知を行う事が良いでしょう。


テレワークを行う側の個人は、テレワークの広がりで「光」の部分として、いつでもどこでも、コミュニケーションが取れることにより便利になりましたが、逆に「影」の部分が目立ってきました。それは「マナー違反」です。本来は「人の迷惑になることはやめましょう」や、「決められたことは守りましょう」などは最低限のルールであり、子供のころから親や学校、社会全体から教えてもらいますが、テレワークではマナーを守らない方も居られます。


一方企業側ではテレワーク勤務運用を社員任せにしている企業も多くあります。普段の生活の中でも、テレワークのマナーが企業内で教育されていないと感じる場面に出会う事があります。


先日、静かなレストランで、テレワークでのWEB会議により、パソコンの画面も見える状況で会話を始める場面に遭遇しました。周りのお客様の迷惑になっていただけではなく、その会議の会話内容やパソコンの画面からどの様な仕事をしていてどの様な内容の会議かも解ってしまう状況でした。これは完全なマナー違反です。大事な企業の情報が漏れていたかもしれません。就業規則では禁止されていると思われる守秘義務、情報漏洩の危険性がある行為の禁止に抵触しうるケースです。
この様な場面は、皆様もカフェや公共の場所で遭遇したことがあるのではないでしょうか。


テレワークを行って良い場所でもパソコン画面を覗き見防止用のフィルターで隠すことや、WEB会議は会議ブースを使用するなどマナーやルールを守ってテレワークを行う事が大事です。企業としてもテレワークを実施する社員に対し勉強会や研修会を行い運用ルールやマナーの周知徹底を行う事が自社を守ることに繋がると思います。


テレワークはとても便利な道具ですので、ルールを守って世の中からの支持をもらいつつ、使っていくことにより、「影」の部分をできるだけ少なくし、そのメリットを享受できるようにしていきましょう。テレワーク相談センターでは、テレワーク運用に関する就業規則の改定や運用ルールの制定、テレワークに関するマナーの周知等の相談を受け付けております。相談内容の解決の一助になりたいと思っておりますので遠慮なくご連絡いただければと存じます。どのような小さな相談でも結構ですので、まずはお電話ください。


テレワークに関しまして、何かご不明な点等ありましたら、どうぞテレワーク相談センターまで問い合わせください。
テレワーク相談センター(相談無料)0120-861009(ハローテレワーク)平日9:00~17:00
1回1時間のコンサルティングが3回まで無料です。

一般社団法人日本テレワーク協会 相談員 社会保険労務士 荒武愼一

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一般社団法人日本テレワーク協会 相談員 社会保険労務士 荒武愼一

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