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コラム9 2025.4.18

採用力をあげるテレワーク NEW!

春が訪れるたびに、新入社員の方たちの緊張と希望が交じり合った姿から、こちらも新たな一歩を踏み出してみようという気持ちになります。忘れかけていた初心に立ち返る機会にもなっている方も多いのではないでしょうか。
テレワーク相談センター相談員の川田です。


そのような中で、空前の超売り手市場と言われる新卒採用市場において、採用が難しくなっている実態があります。人手不足倒産という言葉に驚かなくなりつつあり、人手不足の職場は増加の一方です。如何に優秀な人材を集めるのかは、企業にとっての重要な経営課題になっています。


転職サイトでよく検索されるキーワードが、「テレワーク」「在宅勤務」「リモート」等のテレワーク勤務に関する言葉です。テレワークの導入は、人材不足で悩む企業にとって、優秀な人材確保のチャンスを増やすことにもつながります。


厚生労働白書を見ると、働く上で重視することについて、テレワーク経験者は働き方や職場環境についての関心や意識が相対的に高い傾向にあることがわかっています。コロナ禍でテレワークを経験して以降、働き方への意識の高まりもあってか、テレワークでの就労を希望する方が増加しているように感じています。



テレワークを推進する企業は、柔軟で先進的な働き方を提供する企業としてブランド価値が高まります。育児中の方や介護が必要な家族を持つ方、障害を持つ方など、従来のオフィス勤務が難しい方々にも働く機会が広がり、多様なバックグラウンドを持つ方々が活躍できる土壌を作ることができます。また、フルリモートであれば、全国や海外からも応募が可能となり、企業は地理的制約を超えて多様な人材を採用できるようになります。


一方で、企業側は、会社よりも自分を主軸におく価値観の変化に戸惑うこともあり、労働者がスタイルに合った働き方を希望する傾向がある中で、それは釈然としないというお声も耳にします。それは、労働者の仕事に対する取り組み方が見えてこない点だと思います。働きやすさの条件だけで自社が選ばれるというところに懸念があるのだとすれば、会社が求める人材を言語化しておき、働き方を含めたその人の価値観を確認し、自社の理念や職場風土等も説明しつつ、応募者と採用側の双方で確認していくことが必要です。


テレワークは単に働き方改革へ対応するだけではなく、優秀な人材を惹きつけ採用力を強化するための手段であり、採用できた人を定着させる企業風土を醸成することにもつながっています。テレワークの導入は、時代に即した採用戦略の1つになっています。


テレワーク相談センター(相談無料)0120-861009(ハローテレワーク)平日9:00~17:00
1回1時間のオンラインコンサルティングが3回まで無料

一般社団法人テレワーク協会 客員研究員 川田理華子

執筆者
一般社団法人テレワーク協会 客員研究員 川田理華子(かわだ りかこ)
(社会保険労務士、ソフトウェア開発技術者<現 応用情報技術者>)

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