(問5)テレワークの導入を検討しています。どのようなことに注意すればよいでしょうか。

(答5)
 テレワークは目的を達成するための「手段」であり、テレワークの導入自体が「目的」ではないことをおさえておく必要があります。テレワークは、企業の働き方の「文化」といったものを変える可能性もあることから、「なぜテレワークを導入するのか」その目的を明確にすることが最も重要です。
 テレワークの導入目的は企業によって異なり、次のようなものがあげられます。
・ 育児・介護など家庭生活と仕事を両立させる労働者への対応・離職防止
・ 業務の効率化・生産性の向上 
・ 優秀な人材の確保・定着 
・ 自然災害・感染症流行時等における事業継続性の確保
・ 労働者の通勤負担の軽減 

 企業の経営者からの指示や労働者からの希望等、はじめに導入を要望する部門や立場により、テレワークに対する捉え方が変わる可能性もあります。導入目的は今後の「全体指針」となり、導入プロセスにおいて重要な意味をもちますので、それぞれの立場で見解が異なるようであれば、テレワークのスムーズな導入は難しくなります。したがって、共通の理解が得られるように、目的を決定します。

 また、テレワーク導入目的とあわせて企業の経営トップがテレワークの必要性を十分に理解し、方針を示すなど、企業全体としてテレワーク推進に取り組むことが必要です。経営トップからの強いメッセージは、テレワーク導入の推進力になります。また取引先等との関係により、一個人、一企業のみでテレワークを推進することが困難な場合があるため、グループ企業や業界単位などを含めたテレワークの実施の呼びかけを行うことも望ましいです。