最近聞かれなくなった言葉
関東も梅雨入りし、うっとうしい毎日が続きますが、気持ちだけはさわやかに過ごしたく存じます。皆様も体調など崩さない様にご自愛ください。
テレワークは、社会構造の変化に合わせた働き方改革が行われ、今後も大きく変化すると思われます。
「ベッドタウン」、「痛勤満員電車」、「スト時の布団レンタルでの会社で泊まり込み」などはテレワーク以前の「昭和的な」よく聞いた言葉ですが、今となっては聞かれなくなった感があります。
職場と家庭を分離し、男性が働き、時間をかけて職場まで通勤し、女性は家庭にという、女性活躍と程遠い時代がずいぶん続き、昭和末期の厚生年金の第3号被保険者制度創設がその代表的な制度でありました。
労働基準法をよく見ていると、ICTの進化にそぐわないルールが存在しています。令和6年4月、労働条件明示のルール変更で初めてテレワークが記載されましたが、その中で、みなし労働の運用に関して厚労省からガイドが出ているものの何がどのように適用できるのかテレワーク相談センターにも問い合わせが多い案件の一つです。
テレワークをやってみて、今までの「昭和的な働き方」はいったいなんだったのかと多くの方が感じている反面、経営者にとってみて働き方の変化は「わかっちゃいるけど昔のやり方がやめられない」というジレンマのなかで、労使ともに悩みが大きい部分でもあります。
さまざまなところで、テレワーク活用成功事例が出ていますが、その企業のおかれている経営環境、労使の関係、従業員・経営者のマインドなどが異なり、参考にすることはできますが、結局「自社に最適なテレワークとは」と時間をかけて模索するしかないのでしょう。
「昭和的な働き方」も30年ほどの年月をかけ作られたものです。平成28年から始まった「働き方改革」は法制度の整備に始まり急速な浸透を見せていますが、まだまだ時間がかかると思われます。
テレワークの働き方は始まったばかり。ITC技術の進化、働き方マインドの変革がもたらす「いい社会」に向けて、テレワークをやってみませんか?
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執筆者
一般社団法人日本テレワーク協会 相談員 社会保険労務士 荒武愼一